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2007-10-16
カメラ(α100)で露出時間やISOなど変えて、いろいろ写真を撮ってみたが、マニュアルで調整できると、違ったイメージの写真となる。背の高 い、すばらしいダグラス・ファーの木々のもとで、葉がきらめいているイメージを撮ってみた。葉脈も、維菅束もない、繊細にも薄い蘚類の葉、乾くとそのまま 縮れて小さくなる。
2007-10-15
隣町まで買い物に出かけて、ディスカウントとホームセンター、電気店と本屋に寄った。これこそこの国の真髄だという、圧倒的な大きさと品揃えで、消 費生活において米国に勝る環境はありえない、と毎度のことながらあきれ果てて感動した。このあたりは環境がよく、店の人々が親切で、iPhone はあるかと聞いたら置いていないという。ソニーのVaioの最新版のPDAサイズのスライド式画面の光るキーボードのマシンが置いてあった。「ボタンのい らない」最新式のiPodが置いてあった。
米国でも、独占している業界に価格競争はなく、マイクロソフトやiPodの価格設定はどこでも同じである。そして、ディスカウントの製品は、日本メーカーのものであっても、米国メーカーのものであっても、ほぼ中国製となっている。
環境がいいというのは、ものを買うときに、会話が交わせるといった、せわしさのない、人間的な環境ということで、いいものである。
手軽に車で出かけて、まっすぐなハイウェイを飛ばし、巨大なショッピングセンターで、大きな店の前に車を止めて、さまざまなものを眺めて、欲しいものが買えると、「今すぐ行動しなければならない」という、米国式の行動力の理由がうかがい知れるというものである。
2007-10-14
資本主義の欠点は、米国にいれば歴然としている。金儲けは、儲ける側の理論だからである。それは、一種のルールに過ぎず、人権を基本とする先進国の理論と矛盾する場合が多々ある。
付近の湖畔、海岸など、日本では国有のものが、米国では私有地となっている。つまり、景勝地として「売れる」土地は、すべて個人が「プライベート ビーチ」として独占し、一般市民、観光客は立ち入ることができない。ある地区へ行けば、海岸線が見えないほど一軒家が並び、公園があってようやく海岸にア クセスが可能となっている。目の前に見えながら近寄ることのできない海、そして湖に「行き過ぎた資本主義」をうっとうしく思うのは、いかに国立公園が巨大 で美しくあっても、悩まざるを得ない課題である。海岸線を一部売却すれば、消費税を上げずに、官僚が湯水のように税金を使い果たすことで作り出した負債を 減らすことができる、という考えは、当然あるだろうからである。
では、コミュニティーとして囲い込むのはどうなのか、というと、ゲートがあり、入場料があるところでは、施設が格段にいい状態である、という絶対の 原則がある。人々の表情が違う、というような差異がある。金を払う、ということが、置かれた施設に対し、同時に責任感を与えるようである。その責任感のな い場合。プロジェクトにいくらかかっても結果など一切表示しない。挙句の果てには個人に責任を押し付けて消える。
美しい湖。
急な斜面を気をつけて降りて行く。
木々の立ち並ぶ湖畔。
ダグラス・ファーの森。
地面にはboleteの12cmはあろうかという巨大なのがいくつかと、それよりは小さめなのが無数に生えている。blewitが類似した条件の場所に生息している。
「自分のものを守ろう」という勢いで、すべてを解決しようというのがここの資本主義である。守るためには銃をも使う。スーパーマーケットで銃を並べ るのは、誤りであるかあるいは愚であると考えざるを得ない。図書館に、銃のカタログを並べるのは、公共施設としての意義を疑う。銃声の絶えない市立公園な ど、憩いの場にはならない。コミュニティーが独自に法を持ってリンチを始めればきりはない。
2007-10-13
自然の中での食事は、閉ざされた何かを開放する癒しがある。今日も州立公園へ、海辺でランチへ出かけた。自動車の往来がうるさいが、美しい場所である。
すると、鳥がピクニックベンチの上でましましている。glaucous-winged gull (Larus glaucescens) の若鳥である。ランチを狙って、じっとこちらを眺めている。
鳴き始めた鳥。テーブルの上で、なにやらわめいている。
...ついには、絶叫している。
くいの上には、成鳥が。
鳥は飛ぶ。
と、ランチに襲い掛かった。しようがないので、我々はさっさと退却し、多少のパンくずを置いて眺めることにした。
美しい自然のもとで、争奪戦が始まった。威嚇するカモメ。
遠巻きに眺めるカラス。
今日の目的地は、国立公園のそばの湖。晴れたせいもあり、空気が澄んでおり、向こう岸の山々がよく見えた。このあたりは、空気もきれいで地衣類の宝庫である。
湖畔のがけには、Lycopodiophytaヒカゲノカズラ植物門(門を形成する大きなグループで、維菅束を持つ最古の植物)の一種であるイワヒバ科SelaginellaceaeのWallace's selaginella (Selaginella wallacei) が生息している。このコケでもシダでもないセラジネラは、茎でも根でもない「担根体」を持つという。セラジネラは、さらに花粉と胚珠ならぬ大胞子と小胞子 を持ち、前葉体ができて受粉するという。セラジネラの前葉体は、胞子の内部で成長する内生型で、種子の原型だという。興味深い植物である。
そばにはred-cracked bolete (Boletus chrysenteron)が生えていた。裏面がスポンジ状で、表面にひび割れがあるのが特徴だという。
2007-10-12
ここには入り江が多くある。ピクニックベンチでランチとしゃれ込んだが、周りの芝生ではpuffballやwood blewit (Lepista nuda)など生えていていい雰囲気である。野いちごが実をつけている。茂みでは鳥やリスが鳴く。
巨大な犬など連れた人たちなど来ていて、遠くのベンチでなにやらガサガサしている、と思いきや、犬がこっちに走ってきた。薄茶色の人ほどあろうかと いう大型のイヌで、食事中の我々に「じゃれ」ついている。周りでしきりに催促したあと、ついにはベンチの下で腹を出して寝転んでいる。飼い主が困った様子 で首輪をかけようとするが、警戒の声を立てて反抗する。
なんだなんだ、どうにかしろ、と見ていると、そのうち飼い主がようやっと紐を持ち出してきて引っ張っていった。こんなことはなかったんだが、とかしきりに言い訳する飼い主に特に悪意は見えなかったが、あっけにとられる我々を尻目にそのまま車に乗って走り去っていった。
そのあとは邪魔も入らず、おいしい空気のもとでランチを食べ終えると、海辺を走って州立公園へ。紅葉が始まっている。
海辺のカモメが羽をプレゼントしてくれたので、大切に持ち帰ってきた。
さらに先をずんずん行くと、入り江があって釣りなどしている。今日は釣り日和だったらしく、4箇所ほどで釣りをしている人々を見かけた。
美しい海。
カモメが着水するところ。
飛ぶカモメ。左はring-billed gull (Larus delawarensis), 右はglaucus gull (Larus hyperboreus).
飛んでいく。
さらに車を飛ばしていく。すると、道が険しくなって、山に入っていった。その道の名は、熱帯雨林をイメージしたものか、「ビルマ・ロード」だとい う。木々の向こうに、海が見える。ビルマの僧侶の勇気を思いながら道を急ぐと、道を歩いていく人がいる。ハーイと手を振って先を急ぐ。
うっそうとした木々の作り出す空間には、蘚類が幹にそして枝にみっしりと着生している。cattail moss が顕著に見えるほか、Menzies' neckera (Metaneckera menziesii)を観察することができた。
山を越えると、入り江があった。
今日は、地衣類でHypogymnia appinata、苔類で hanging millipede liverwort (Frullania nisquallensis)を観察することができた。
2007-10-11
住所の設定も一苦労である。日本の住所をいくら言ってもまず全部スペルアウトせねばならない。バイトの受付に、いちいち対応し、挙句の果てに2、3 日時間がかかるという。このあたりは無礼とか生意気とか客扱いしないいうレベルではなく、能力、つまりできるかどうかの問題である。
米企業の従業員に対しては、まず彼らが「ボランティア」だという雰囲気で忍耐せねばならない。今日のボランティアは親切だったとか(いやなやつだったとか)いう類である。そして、今日のは最低にいやなやつであった。不愉快極まりない。
窓際にダグラスリスがやってきて、目の前でカエデの実を拾い上げ、口にくわえて台に上り、そして両手で押さえて食べていった。
2007-10-10
感受性の否定は、人間性の否定である。判断基準は、個人のものだからである。そして、その判断基準は、文化によって大きく左右される。
岬にまで出かけて、海面を眺めると引き潮であった。チドリが甲殻類をついばんでいる。フジツボが岩に密生している。
政治とは、そもそも攻撃対象を特定させる操作である。
電動カートで、向こう岸まで渡ろう、と道を探すと、工事中であった。ここで電動カートが使われているのは、二酸化酸素で森林を傷めないためという。
船着場にはオグロジカがいた。
大きな耳を立ててきょとんとこちらを見ている。
このあと北西部の冬の特徴であるところのスコールのような激しい雨が降って、そして一転して晴れあがった。海辺へ行くと、いよいよ潮が引いている。タイドプールには、ヤドカリやカニ、ハゼ、イソギンチャク、カサガイなど忙しく動き回っている。
森ではキノコ(shaggy ink cap, Coprinus comatus)がいっせいに伸びだしている。美しい場所である。
2007-10-09
海辺ではBonaparte's gull (Larus philadelphia)の群れが、波の間に漂っていた。
時折、水にもぐると、数分間は姿が見えない。
羽が灰色で先端が黒、頭部とくちばしが黒く、腹部が白い。
2007-10-08
今日はコロンブスの日で、公式には休日というが、原住民の立場から、この日を祝わないとする運動があるという。実際に、スクールバスは行き来しており、学校には生徒がおり、ちょっとした驚きではあった。 インディアン居住地域というのが設定されており、近くにセンターがある、というのでさっそく行ってきた。19世紀半ばには、植民者と現地の部族との軋轢があったという。現在ここのセンターに登録されているのは、630人で、伝統工芸などが飾られていた。隣は保険センターで、工事が進められており、拡張されるらしい。センターを訪ねる人間よりも、職員のほうが多いという指摘があったが、客が多いのは、付近にある「カジノ」。ちょっと身構えて「カジノ」を見学してきたが、確かに警備員など常に店内を歩いている。スロットマシーンなどがおいてあって、それほど崩れた雰囲気 はなかったが、高齢者の多く遊んでいる中、高校生らしき人間がいたことが気になった。このカジノの隣には、なぜか学校がある。ネオンサインでは、午後7時 からブラックジャックなどという文句が流れている。規模は大きくはなく、チケットを購入して遊ぶ方式らしい。
そのあと、再び「鉄の高架橋」を目指して山道をガタゴトと登ってきた。いくつかの箇所で、木が切り倒され、地面が露出している。山から見える景色は、絶景である。
山のふもとには牧場があって、リャマ(Llama, Lama glama)が飼育されていた。リャマはアメリカ大陸発祥の生物で、アルパカよりは大きいらしい。ラクダの祖先だという。
緑の濃い、筋の入って厚い葉状のlongwort の見事な個体が、bigleaf maple の幹に密生していた。このlongwortは、手持ちの本に針葉樹に着生するとある。しかし、今日広葉樹であるbigleaf mapleに着生することが確認できた。
山では、カエデ類の紅葉が始まっている。
鉄の高架橋の付近の地衣類に、Lecanora spp., tattered ragbag, Usnea longissima のほか、Alectoria sarmentosa らしき地衣類が観察された。
western trumpet honeysuckle (Lonicera ciliosa), tansy (Tanacetum vulgare), Daucus carota, Lathyrus, snowberry (Symphoricarpos albus), Rosa spp., pearly everlasting (Anaphalis margaritacea) , Mexican starchys (Stachys mexicana), Rubus discolor など実をつけている。
蘚類ではmagnificent moss (Plagiomnium venustum)が樹皮に着生しているのが観察された。
2007-10-06
「鉄の高架橋」を見に行ったのが、雨が降ったため、写真が撮れず。霧の立ち込める山を登って、滝を眺めてきた。下を見るとクラッくるくらい高いところに橋がかかっている。
いいところである。木々を見ているとほれぼれする。地衣類の天国でもある。
写真は、Methuselah's beard (Usnea longissima)らしき地衣類で、地衣類の中でもっとも長くなる種類という。壮観である。
地衣類では、beaded bone, ragbag, frog peltなどのほか、 freckled Pelt (Peltigera britannica), tattered rag (Platismatia herrei), Lecanora spp., Christmas tree (Sphaerophorus glabosus)などが観察された。このような地衣類の破片が、地面に散らかっている。Christmas treeが樹皮の片側に密生している。frog peltのapotheciaが観察された。
苔類では、yello ladle liverwort (Scaparia bolanderi)が新たに観察された。蘚類では、step mossが地面に密生しているほか、broom moss、coiled leaf moss が樹皮に観察された。
ここは、消費税が高い。食品にはかからないのが、文房具品などにはしっかりかかっている。消費税は、いやなものである。
2007-10-05
今日は、シェルトンの町に出た。銀行に、ドライブスルーがある。
町には変電所らしきものがあり、妙に鮮やかなデザインである。
図書館の前にミニバスが停車し、車椅子を出し入れしていた。
図書館の「蔵書」は、ことに教材などですでにビデオや音声となっている。「代数」のビデオ、という類いである。無線LANが使える。
写真を撮っている、リスがいて、キツネリスか、などという話をしたら、きょとんとされた。灰色リスとかリスにもいろいろあるし、と言うと、灰色リス がいるのか、とさらに怪訝な顔をされた。あとで調べてみると、この辺にいるのはダグラスリスという別種らしい。キツネリスより小型で、鳴声が特徴的とい う。東部にはいない種類らしい。
「カキ祭り」oyster fest というのが開催されるとかで、カキが食べ放題だという。
2007-10-04
美しい海岸である。
しかも、便利にできている。船着場があって、トレーラーなど置いてある。見ると一艘の船が泊まっていた。
white-winged scoter (Melanitta fusca)が水面に泳ぐ傍らで、glaucous gull (Larus hyperboreus)が羽ばたいている。
これに囲まれると、まさに「命の洗濯」的な雰囲気が漂う。
オグロジカの写真。話しかけたところ、振り向いたその瞬間。
2007-10-03
海に行くと満ち潮であった。階段のすぐそばまで潮が満ちている。
海岸沿いに家がある。
この写真で見える空からは予測もつかないが、この後「一転にわかにかき曇り」雹(hailstone)が降った。その後雨になり、また晴れた。
海岸で見たダグラスリス。
近くに屋根つきの建物があって、10人ほどがパーティを開き、バーベキューなどしていた。
今日新たに観察された蘚類は、swamp moss (Philonotis fontana), step moss (Hylocomium splendens), yellow moss (Homalothecium fulgescens), awned haircap moss (Polytrichum piliferum), bent leaf moss (Rhytidiadelphus squarrosus)らしき蘚類など。
western hemlock のいい写真を撮らねばならない。
2007-10-02
全館冷暖房があたりまえのアメリカの生活は、日本とは比べ物にならない快適さが保障されている。カーペットの毛足の長さに感動すると、あま りにもベタな描写となりかねないが、このクッションのよさ。ソファーなど極上である。これだけ、というのもなんだが、全館冷暖房とカーペット、クッション だけで、恵まれた生活がある、と思える。日本では味わえない生活であることは確かである。
ストーブの取り合いとか、お菓子の分配でもめるとか、ここでは理解されない概念である。場所の取り合いさえしなくていい。混雑を避け、真っ黒な群集 の頭を眺めてあきれ果てるなどしなくてよい。競争で奪い合うことの非人間性は、能率の悪さとともに、日本での日常である。誰かが使っているので、空くまで 使えない。
どんな内容であっても、提示のやり方さえ正しければ、エンタメとなりうるものである。えらくグラマーな「人魚姫」が、原作をしっかり無視していると ころが、えげつないショービズの定めである。あの作品を見て、西部開拓時代を思う人間は多いであろう。基本的概念は、まったくその時代から変わることがな い。アンデルセンがいとおしく思える作品である。
2007-10-01
今日もアライグマが訪ねてきて、立ち上がって芸をする。
手でものをつかむさまが、たしかにアライグマである。大胆でありながら、距離をとってこちらに対峙するさまが、恵まれたここの環境を語っているようである。
今日は楽しいアメリカの消費生活を満喫するため、買い物に出たので、雨の一日も一瞬にして過ぎ去っていった感がある。
これは、百均アイテムのペン。妙に気に入ってしまい、サイケな色彩感覚のダイナミックな感動にひたっている。
はやく食べ物が安くなるといいな。と思う。食品価格の高いのは、すべて「税金」として税金泥棒のポケットへ消えていく。貧乏人にキビシイのは、日本社会である。
ほらそこにシカが、というのでカメラを構えると、不安げな顔をしたシカがこちらを見ている。
海へ行けば、カモメ(glaucous gull, Larus hyperboreus)が流木の上でたたずんでいる。くちばしにsubterminal spotという赤い斑点が見える。風切羽の先端まで濃い灰色の羽を持つ。足の色は桃色。
カモメは飛んでいく。
尾羽を広げて飛んでいく。
そしてシルエットとなって遠ざかっていった。
雨上がりで、蘚苔類がまた異なった様子を見せている。small hair moss (Oligotrichum aligerum), spear moss (Calliergonella cuspidata), fan moss (Rhizomnium glabrescens), curly thatch moss (Dicranoweisia cirrata), broom moss (Dicranum scoparium), Douglas' neckera (Neckera douglasii)らしき蘚類がが新たに観察された。蘚苔類の葉は、細胞層が単層で、葉の面積のあるfan mossなどでは、透明がかって美しい。Douglas' neckera の葉は、縮れていて光沢があり、特徴がある。
2007-09-29
昼間の温度は、割合に高くなるが、朝夕はかなり冷え込む。今日は、暖炉で薪に火をつけてみた。小さな暖炉があって、ガラスの扉がついている。
2007-09-28
雨で海水が濁っている。引き潮であったために、フジツボ(acorn barnacle, Balanus glandula)、二枚貝、カラスガイ、カサガイが観察された。向こう岸にヨットが見える。
付近の森は、Douglas-fir (Pseudotsuga menziesii)とwestern red cedar (Thuja plicata)に、bigleaf maple (Acer macrophyllum)が時折見られ、海岸部にred alder (Alnus rubra)が目立つという植生で、丈夫な葉を持つsalal (Gautheria shallon)も実をつけている。大柄な葉をいっぱいに広げるpacific rhododendron (Rhododendron macrophyllum)は、ワシントン州の州花である。
苔類では、tree-ruffle liverwort (Porella navicularis)が生息している。地衣類では、lungwort (Lobaria pulmonaria)、それにfrog pelt (Peltigera neopolydactyla)が切り株の根元に着生していた。
2007-09-27
茂みにシカがいた。なにげにいるので、あらためてカメラを取り出す暇がなく、そのままシカは歩き去っていく。あわてるわけでもなく、飛び上がるわけでもなく、困惑した様子で去っていく。
好きなときに、好きなだけ好きなものを食べることができる、というのは、自由、を感じさせるもっとも身近な感覚である。
外へ出ると空気がおいしい。地衣類の勢いが、そのまま強さを思わせる自然がある。
驚くべきことに、さらにgolden short-capsuled moss (Brachythecium frigidum), Lanky Moss (Rhytidiadelphus loreus), cat-tail moss (Isothecium myosuroides), rough moss (Clapodium crispifolium), pipecleaner moss (Rhytidiopsis robusta)らしき蘚類などがここで観察された。
2007-09-26
米国での生活は、まるで「夢のような」豪華さがある。精神的な、そして物質的な余裕からくるものらしい。いや、スペースの余裕からくるものか。
庭で蘚類を観察していると、ガサガサ音がする。見上げるとシカがいる。距離をとっているので、尻尾の白い部分だけが茂みに見える。
新たにtall clustered thread moss (Bryum pseudotriquetrum), wavy-leaved cotton moss (Plagiothecium undulatum), tree moss (Climacium dendroides)らしきコケが観察された。Oregon beaked moss (Kindbergia oregana)に、ある形態が観察される。
リスは、足音に反応するが、じっと待っていると、木の根元まで降りてくる。
今日は、アライグマのグループを間近で見ることができた。近寄ると警戒して脅すような声を立てる。急に立ち上がったりしなければ、ごくそばにまで行くことが可能で、それでもカメラで追っていくと、そのまま道路に出て向こう岸に渡っていった。
海辺まで散歩に行くと、途中でハックルベリーを摘んでいる人に出会った。パイにするとおいしいという。このハックルベリーは、常緑で黒い実をつけるらしい。
2007-09-24
シカは、庭の植物を食べてしまうのでやっかいだ、という。アライグマは、猫など飼っているとけんかする、ということらしい。
リスがしきりに鳴いている。
2007-09-23
よく晴れた日曜日、徒歩でいける距離に海岸があるというので出かけると、きちんとトレイルが設定されていて、木の階段が海辺へ続いている。滑り止めまでついている。コツコツ、と階段を下っていく。
するとバタバタと水音がする。なんだろうと海面を眺めると、ハジロウミバト(カモメ科ケイマフリ属、black guillemot, Charadriiformes, Alcidae, Cepphus grylle)が群れで放射線状に飛び去っていく。辺りを見回すと、さっと視界が開けて、青い海が広がっている。
海岸は、強い日差しで暖かく、崖にはyarrow (Achillea millefolium), pearly everlasting (Anaphalis margaritacea), seashore lupine (Lupinus littoralis), はてにはalnusの花が咲いている。western trumpet honeysuckle (Lonicera ciliosa) が真紅の輝く実をつけている。写真など撮っていると、頭上で音がする。
見上げると、なんとオジロジカが頭をもたげて不安げにこちらを見ている。頭には短い角が見える。ここで、こちらも驚いて機械の操作に手間取っているうちに、シカはしなやかに目の前を通り過ぎて、そして崖を上っていった。
なんてことだ、と気を取り直して海を見ると、ヨットがはるかかなたで疾走している。
帰り道では、教会帰りなのか道端で立ち話などしている人たちがいた。今日は日曜日である。
haircap moss (Polytrichum sp.), dusky fork moss (Dicranum fuscescens), Oregon beaked moss (Kindbergia oregana), common beard moss (Schistidium apocarpum)など生息しているようである。
地衣類ではEvernia prunastri, Hypogymnia phyosodes, Parmelia sulcata, Usnea wirthii など、枝に着生している。
2007-09-22
今朝、近くで声がするので見上げてみると、ダグラスリス(Douglas' squirrel, Tamiasciurus douglasii)がいる。まさかリスが鳴くとは思ってはいなかったが、声を上げるたびに尻尾がゆれる。木の根元にそっと近寄って撮影したのが下の写真。
そして、近くにシカがいる、というので早速出かけていこうと、ガレージにある、ゴルフカートに乗り込むと、コンセントにつながっている。電気で動く この乗り物に乗って出かけると、道では犬を散歩させながらカートで道を走っている人がいる。こんにちは、と声をかけて先を急ぐと、島の先端のあたりに、さ りげなくオグロジカ(Columbian black-tailed deer, Odocoileus hemionus columbianus)がいた。
しかも、道を隔ててもう一匹いる。頭を上げて、こちらを見るが、警戒しながらも草を食み続けている。カメラを向けると、シャッター音にいちいち耳を くいくい動かしているが、ごく近くで写真を撮ることができた。オグロジカは、ミュールジカの一種で、ミュール(ラバ)のように耳が大きい。感動にひたりな がら、向きを変えて帰途につくと、途中で再びシカに出会った。
この場所には、合計で3匹が落ち葉を食んでいる。写真を撮りつつ近づいていく。と、後ろの物音に、さっと反応してきびすを返し、かき消すように森に消えていく。犬を散歩させている歩行者に反応したらしい。
切り株には、地衣類(Cladonia spp.)がびっしりと生えている。
ハックルベリーの茂みでは、Golden-crowned sparrow (Zonotrichia atricapilla)がさえずっている。
蘚類の種類も多い。乾燥すると葉の縮れるcrane's-bill moss (Atrichum selwynii), 不規則に分岐するtangle moss (Heterocladium procurrens), ゴールデン・グリーンのroadside rock moss (Racomitrium canescens), ごく小さな曲がった葉が密生するcoiled-leaf moss (Hypnum circinale) らしきコケ類を確認。
2007-09-21
夜、アライグマ(racoon, Procyon lotor)が訪ねてきた。ガラス戸の前で、座り込んでいる。愛嬌のある顔つきをして、灰色と茶色がかった黒の毛皮のグラデーションがなかなかきれいである。
戸をあけると、逃げない。こちらを向いて、そしてなんと立ち上がった。何度も立ち上がる。餌を催促しているらしい。
しばらくカメラで撮影などして、パンを放ってやると確かにアライグマの手をしている。両手でパンのかけらをつかむと、届かないところへ持っていって食べている。